宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、年末にも打ち上げを予定している小惑星探査機「はやぶさ2」が完成したとして、報道機関に公開した。小惑星から岩石のかけらを持ち帰り、太陽系や生命の起源の解明を目指す。 高さ1・25メートル、幅1メートル、奥行き1・60メートル。2010年に世界で初めて小惑星から微粒子を持ち帰った「はやぶさ」とほぼ同サイズで、太陽電池パネルを広げると幅6メートルになる。重さは600キロ。開発費は約289億円。 目指す小惑星「1999JU3」は、ほぼ球形(直径900メートル)で、地球や火星に近づく軌道を持つ。はやぶさが着陸した「イトカワ」とは異なり炭素が多いタイプで、生命の起源につながる有機物や水を含む鉱物が見つかる可能性がある。 鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられ、18年に小惑星に到着。1年半滞在し、20年に地球に戻る予定だ。JAXAの国中均・